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みなさまの釣行計画のお役に立てればと バックナンバーとして、過去のフィールドレポートを
掲載していきます。これから、どんどん増やせるよう頑張りますので、どうぞお楽しみに!
   
   
岐阜県長良川 長野県千曲川 三陸の渓   岐阜県高原川
支流蒲田川
       
長野県木曽川   福島県阿賀野川
支流鶴沼川
 
  山梨県日川    富山県早月川
&布施川
           
石川県大聖寺川
&金沢の小渓
  秋田県生保内川   山形県最上白川 新潟県魚野川
           
秋田県大湯川   秋田県子吉川   静岡県狩野川  
           
           
           
           
 
岐阜県長良川   2003,2
2月1日長良川は、フライマンだけでなく渓流釣りファンみんなが その解禁を待ちわびています。それは、お祭り的要素を含む儀式のようなもで年が明けるとその日が気になって仕方ないものです。
「やっぱり解禁は長良川でしょ!」という言葉は僕がフライフィッシングを始めた20年以上前から続いているのですから、やはりどこか特別のものとなっています。
その長良川も河口堰の影響や川鵜の被害などで年々状況は悪化してきているようです。
以前のように“50匹以上のシラメの群れがパクパク口をあけてライズしながらクルージングしてくる!”なんて話は夢物語と化しているようです。
今年も、解禁から釣れない話ばかりが飛び込んできて“やっぱり今年もだめか!”と思っていたら“解禁2週目から急に釣れ出した”なんて情報も入ってきました。
やはり、長良川の持つ底力みたいなものがあるのか、川鵜を警戒しての直前放流のせいなのかその辺は定かではないのですが今年も長良川は健在だということは間違いないようです。
フライフィッシングで楽しめる範囲は非常に広く、美濃市内から上流の本流全域、支流の板取川そして吉田川の郡上八幡町までとかなりの流堤がその対象となります。
この時期はライズがなければまず釣れませんのでとにかくライズを見つけて欲しいものです。
しかし雑誌等で紹介されているようなポイントは混雑が予想されますのでその周辺でライズを探すのも一つの手かもしれません。
来シーズンはミッジボックスをいっぱいにして祭りに参加する気持ちでシラメに会いに行ってみては如何でしょうか?
 
長野県千曲川   2003,2
千曲川 FFのメッカ、言わずと知れた激戦区ですがみなさんは解禁前の千曲川をのぞいたことがあるでしょうか?
機会があったので見に行きました。 すると、そこにはよだれの出るような光景が待っていました。
見る所見る所ライズだらけ!“こんなに魚がいるの!”と驚かされました。 解禁前ですから川原に降りる訳にはいかず、橋の上や道路から見えるところを見てまわったのですがそういう場所は当然放流もしやすい場所です。その事をふまえたうえでも、凄い数でした。
気を良くして解禁直後に出掛けてみました。 天候も下見に来た時と同じ感じで、ライズのあるポイントの知っているのですから“爆釣!”間違いなしと喜び勇んで10時過ぎに川に降りたったのです。 ところが、すでに餌釣り師にルアーマン,そしてフライマンがひと釣りしたあとが足跡から伺えました。
確実に魚がいる事はわかっているのでそのうちライズが始まるだろうとのんびり待つ事にしました。 ところが、いつまでたってもライズが始まりません。 結局2時まで待ってみましたがライズは一度もおこりませんでした。
「あんなにユスリカがハッチしているのにな・・・」でした。
千曲といえどもイワナはイワナ、たくさんの人に怯えてしまったということにほかなりません。 しかし、イワナだって餌を食べなければ死んでしまいます。 ですから、何日か経つと人馴れしたイワナたちが再びライズを始めるわけです。 そこからが俄然面白くなるわけです。
3月に入りあちこちが解禁を迎え千曲ラッシュが落ち着いた頃が最高なのかもしれません。
 
三陸の渓    2003,3
3月1日解禁を迎える三陸の渓は、東北の中でも“春”が早く訪れ解禁当初からドライフライフィッシングが楽しめます。
宮城県の気仙沼港に流れ着く大川や岩手県の陸前高田に流れ着く気仙川、大船渡に流れ着く盛川(さかりがわ)などがその代表格です。
今回は、その中の気仙川にスポットを当てて紹介してみましょう。
この川は支流の矢作川、大股川、本流中流部、本流上流部と大きく4つに分けられます。
まず、矢作川は上流域の清水の集落でかなりの湧水が流れ込んでおりその下流域は解禁当初から水温が高く、ドライフライで楽しめる可能性は十分にあります。
本流が混雑した時の逃げ場所として覚えておいて損はないはずです。 もう一つの支流、大股川は水温が低く解禁の頃はやはりニンフとなってしまいます。
しかし、取水により寸断されたテレテレの流れのなかでライズしている場合があるので こちらも覗いて見る価値はあります。
そして本流の中流域は、“ヒカリ”(シラメ)であまりにも有名です。
日並がよければプールでのライズは期待大!ただし、えさ釣りやルアーマンも多いのでトラ ブルには注意しなければなりません。長良川のシラメ釣りと、まったく変わらない釣りが楽しめるはずです。
最後に本流上流部(上有住より上流)は 滝観洞付近からの湧水が混じる為、水温が比較的高く解禁からコンディションの良いイワナの釣りが楽しめます。
こちらは、千曲川・川上地区と同じような釣りが楽しめると思っていただいてよいでしょう。
しかし、どこを狙うにしても、関東近郊からは6時間以上は掛かります。
やはり“春”は天候しだいで釣果は左右しますのでギャンブルをするには決して近い場所ではありません。
したがって、等圧線が広く安定した天候が保証された日が自分の休みにあったときは、無理のない釣行計画を立て是非チャレンジしてみてください。
 
岐阜県高原川支流蒲田川 2003,3
この川は温泉 の流入で水温が非常に高く、解禁からメイフライのハッチが見られ大きめのフライで楽しむことが出来る貴重な川の一つです。
地元の人の話では“一番ライズの多いのは一月だよ!”なんて言葉に驚かされるほど特殊な川で解禁の頃には“ちょっと太りすぎじゃない!”と思えるようなコンディション抜群の魚体がすばらしいファイトを見せてくれます。
他の川でミッジの釣りに嫌気がさし大きいフライでガンガン釣まくってみたくなったらこの川がお薦めです。
しかしこれは、有名河川どこにでも当てはまることですが、いわゆるプール状のポイントではフライを見飽きた魚達でいっぱいです。
ですから、手を変え品を変えで厳しい釣りになることは間違いありません。
ところが、この川は本当に水温が高いため解禁から盛期のポイントに魚が入っており、#14のソラックスダンで大胆に釣り上るなんてことが可能なわけです。
ですからプールにはまるのも結構ですが、この時期他の川では出来ない“釣り上り!”を満喫してみては如何でしょうか?
ちなみに蒲田川にかかる宝橋から新穂高温泉下流の禁漁区までがメインの釣り場となります。
 
福島県阿賀野川支流鶴沼川   2003,4
福島県阿賀野川支流鶴沼川 4月1日に解禁を迎えた福島県の渓流の中で 解禁からドライフライで楽しめる河川は太平 洋側の独立河川を除けば、あまり多くはあり ません。
そんな中で有望なのは会津田島周辺 の渓ではないでしょうか。阿賀川(大川)の 支流郡の中でも西側から流入する川は雪代の 影響を受けやすいため、東側から流入する川 がお薦めです。
キャッチ&リリース区間設定 のある水無川、加藤谷川、鶴沼川などがそれ に当たります。いずれも、ユスリカがメイン になりますが日並によってマエグロヒメフタ オカゲロウというブルーダンカラー#14の メイフライがハッチ することもあるのでメイ フライの準備もお忘れなく!
鶴沼川は、芦ノ 原周辺から野仲周辺までの本流が早期の釣り場となります。やはり、プール状のポイント がメインになりますので日当たりの良い水温 の上昇が早いポイントを見つけることが大切 となります。しかし、まれにダムの放水が行 われます。そうなるとこの時期はまったく釣 りになりませんので、場所移動をお薦めしま す。 ゴールデンウイーク頃からは西側から流入する河川(桧沢川・戸石川など)も雪代が治まる頃ですので、湯野上温泉の温泉民宿にでも泊まって、 のんびり楽しんでみてください。
 
山梨県日川   2003.4
有名河川に隠れた穴場的川に日川があります。
とはいっても、もともと渓流ガイドなどでは紹介されている川で、関東の 渓流釣り師ならほとんどの方が知っているはずです。
しかし、フライマンにはあまり知られていなのか、あまりお目にかか ったことがありません。
やはり、超メジャーな桂川と千曲川にはさまれているせいでしょうか!?
早期の釣り場は、勝沼インター周辺というより中央高速に沿った 流れが良いでしょう。日並次第で解禁からライズが見られます。 流れは両側護岸の堰堤続きで、味気ない川で雰囲気はどこか, 千曲川の川上地区に似た観があります。
釣れてくるのはほとんどがヤマメです。アマゴもたまに交じりますが、しかしあまり大 きいのは期待できません。 ですから、大物狙いなら桂川、イワナ狙いなら千曲川となってしまうわけです。 で、人が少ないのは日川というところでしょうか。
もちろん、上流部の竜門峡付近でも桜が満開になる頃からドラ イフライでの釣り上がりが楽しめ、本格的な渓流気分も味わえます。
こちらは殆どがアマゴがです。ですが残念ながら連休を過ぎると魚 の数がかなり減ってしまうようです。
東京近郊の方は「近場で、水も綺麗で、渓流気分を味わえればOK!」 なんて時に日帰りで出掛けてみては如何でしょうか。

・20号沿いセブンイレブンに遊魚券有り
・竜門峡に日帰り温泉有り
 
富山県早月川&布施川  2003、5

5月の上旬、ギャンブルとは知りつつの数年ぶりの北陸釣行です。
雪が多かった今年は雪代も当然のように遅くまで続くはずです。 きっと、早すぎるだろうと分かってはいたのですが、もし“当たれば大爆釣!”の ギャンブルをしてみたのです。
というのも、雪代の多い川は雪代が治まる寸前に爆発する事が多いからです。
現場に到着、川を見ると雪代はだいぶ治まりつつあるものの、けして渡れるような水量ではありません。
一緒に行った釣友は「この川で釣りをするの?あっという間にドザエモンですな!」と目を丸くしていました。
私は“いける!”と判断、さあギャンブルの始まりです。とりあえずドライフライで探ることにしました。しかし、いっこうに反応がありません。ほんの少し、水が落ちればポイントが増えてくるのですが、やはり少し早かったようです。
昼近くになり、ツバメも数多く飛び回っているのですが、ハッチがまったくありません。
やむなく、ニンフで釣りあがる事にしました。すると、すぐにイワナがヒット、しかしサイズがいまいち。次々と釣れてくるのですがサイズアップしません。
2時過ぎまで粘りましたが20センチ止まりの釣果に私の賭けは惨敗に終わりました。
そこで、お隣の片貝川に移動すると、こちらは「イワナの稚魚を放流に付き捕獲を禁止します」という看板があちこちに有り、よく意味がわからなかったのですが「これじゃ、竿を出せないでしょう!」と、さらにお隣の布施川へと移動しました。
布施川は以前、私が釣っていた頃とはずいぶん流れが変わってしまいちょっと拍子抜けです。それでも、もう移動する時間も無くとりあえず釣ってみる事にしました。
で、釣果はというと1匹しか釣れませんでした。入渓してすぐの大きな巻き返しで#12のソラックスダンをくわえたイワナは、なんと37センチもあったのです。その後イブニングまで粘ったのですが4人がかりで後も先にもこの一匹というなんとも不思議な釣果でした。
はたして私はギャンブルに勝てたのでしょうか!?

(早月川は地元有志の放流で成り立っていますので、キャッチ&リリースをくれぐれも宜しくお願い致します)

 
石川県大聖寺川&金沢の小渓 2003、5
フライフィッシングを始めて20数年、全国あちこちの渓を廻ってきたのですが やはり東京からですと つい東北の方に足が向いてしまいがちで、 なかなか西に向かう事が少なくなっていまう傾向があります。
私の出身が福島ということも その傾向をより強くしているように思います。 つまり、盛岡の500キロはそんなに苦にならないのですが、 これが大阪ですと同じ500キロなのに もの凄く遠くに行く気がしてなりません。 そんなわけで、本州の渓流ですと愛知、岐阜、富山を結んだ西側の渓では釣りをした事が ありませんでした。
そして、今回ちょっとしたきっかけがあって初の石川県突入を果たしたのです。 釣友の奥さんが金沢出身で その実家にお世話になって釣りをしようという なんともありがたい話が飛び込んできたからです。 その釣友も私も石川県の釣りは初めてとあって、情報もほとんど 無く地図を片手の“行き当たりばったり フィッシング”となりました。 寝ずに車を走らせ道中の会話で、小松市を流れる動橋川に狙いをつけようやく現場に到着、 遊魚券を購入しようとしたら なんと“日釣券”の扱いが無いというのです。 漁協の決定で今年から日釣券は発売していないということでした。 「今時、日釣券の無い川なんてあるんだ!」と首をかしげ、納得のいかないまま やむなくお隣の大聖寺川へ移動となりました。 こちらは、日釣券が1700円とちょっとお高いのですが、もうお昼を回っていたことと 何本かの川を見てもう我慢の限界だったため、早々釣りを開始しました。
支流の杉ノ水川は、雪代も無く良さそうに見えたのですがチビヤマメの猛攻に遭いすぐに移動です。 雪代交じりの本流は、メイフライのハッチもあり条件は悪くなかったと思うのですが 魚の出が今ひとつ、 夕方まで粘ったのですが余り良い釣果とはいえませんでした。 それでも時折顔を出す、イワナ・ヤマメのコンディションの良さには驚かされました。
今回は、杉ノ水川合流付近をメインに釣りましたが、季節が進めばハヤがうるさそうな流れで もっと上流や各支流がメインの釣り場になりそうな感じでした。 翌日は、金沢の小渓を釣ってみたのですが、 こちらは雪代もほとんど無く楽しく遊ばせてもらいました。
地図を見ると気になる渓がまだまだ有り、 メディアでもあまり紹介されていないようで もう一度じっくり探る価値がありそうです。 金沢の渓は、またフィールドレポートに登場しそうですね! その時は、もっと詳しくお伝えできると思います。
 
秋田県生保内川

私の最初ビデオ「ロングティペット・イージーエントリー」を撮影したこの川は、私にとって他の川とは違った思い入れのある川です。もちろん、年に一度は行っておかないとなんか落ち着かない川の1つです。
例年は6月の第一週頃が大釣りをする時期で、いつもその頃を狙って出掛けていくのですが、雪が多いといわれていた今シーズンも5月に入り好天続きで、雪代が治まるのはいつもより早いのではと考え、1週間早い釣行にしてみました。
決して東京からは近くはない釣り場に到着すると、昨年まであった林道は崩れ、車は林道の入り口でストップです。いつもの車止めまでの徒歩1時間分の距離が通行止めになっていました。去年の秋の集中豪雨の爪あとのようです。ちょっと、場荒れ気味だった生保内川もこれで少しは休まるかな?と嬉しい気さえしました。
水量はほぼ平水まで落ちており、文句無しの感じでしたが、“藤”“タニオウツギ”の花もまだつぼみで「やはりちょっと早いのかな!?」と思われました。
案の定、午前中はやはり反応がイマイチでした。ところが、昼近くなってストーンフライとマダラカゲロウのハッチが始まった途端に状況は一転して、#12のソラックスダンに何の疑いもなく食いつく光景を幾度となく見ることとなりました。3時過ぎから最後の雪代がちょっと入りだすと、やはり反応が悪くはなったもののその4時間ほどはまさにパラダイスでした。
僕にとって特別の思いのある生保内川は、今年も健在です。ただ、あちこちかなり激しく崩落していたりえぐられていたりで、まだ落ち着いていない観がありますから、入渓の際や車の置き場所には十分な注意が必要です。これからが、本番の生保内川、みなさんも是非出掛けてみては如何でしょうか!

お薦めの宿・田沢湖高原温泉“駒草荘” рO187−46−2101
板長の羽川さんはフライマンです。長沢のHPを見て来たといえば詳しい情報を教えてくれますよ。

 
山形県最上白川

キャッチ&リリース区間がすっかり定着した最上白川はいろんな楽しみ方ができる川で毎年楽しみにしている川のひとつです。
西沢・東沢との出会いにある大堰堤を堺に違う釣り方が楽しめるのです。
大堰堤の下流部にあるキャッチ&リリ−ス区間は、低い堰堤郡がそれにあたりマッチ・ザ・ハッチの釣りが楽しめ各堰堤下のプールには大物が潜む魅力を秘めています。実際最近まで、私の自己ベストはこの川のも記録でした。
大堰堤の上流はいくつかの堰堤はあるもののフリーストーンで釣り上りが楽しめます。当然、その懐の深さから尺物の狙える渓であることは言うまでもありません。
私のパターンは日中は上流部で釣り上がりを楽しみ、そしてイブニングは下流で一発大物を狙っています。条件によってはかなりの大物が期待できますので後悔しないためにもリーダーやティペットのチェックをお忘れなく!
大堰堤の上下で出会う西沢と東沢は3年ごとに交互に禁漁にして種沢を守っていますので入渓に注意してください。3年間禁漁となっていますので、当然解禁になった年は期待大です。
大堰堤下にはキャンプ場もあり、近くには赤湯温泉もあります。
と、いった具合にビギナーからベテランまでいろいろ楽しみ方ができる川ですのでグループでワイワイ釣行にはぴったりの川かもしれません。

 
新潟県魚野川
私のお店のお客さんと飲みながら話をしているとよくこんな質問を受けます。「今週末、日帰りでどこか良い所はありませんか?」
東京からの日帰り圏内とは、はたしてどこまでなのだろう。この人は何キロまでが、いや片道何時間までのドライブならいいのだろうか?それとも電車を使っての釣りなのでろうか?何人で行くのだろうか?・・・などなどいろいろなケースが考えられるわけですが、せっかくのお休みを“釣れませんでした!”ではあまりにも淋しすぎるわけで、何とかよい釣りができる川を思うといつも頭を抱えてしまいます。 これは人さまざまでしょうが、私個人の考えで言うと"片道3時間!"が日帰りの釣りでは限界なのではないだろうか!?と思います。たとえば、私のお店のある下北沢から中央高速を使って考えると桂川1時間半OK!忍野2時間OK!千曲川川上地区2時間半OK!そして木曽川や岐阜の高原川はというと3時間半?この辺りが微妙なところでしょう。この文を読みながら"木曾なんていつも日帰りだよ!ぜんぜん平気!"などと思っている方はかなりのクレージーフィッシャーマンであることを認識してください。
福島の会津地方や新潟の銀山湖周辺まで日帰り圏内と考えている人も同様です。もちろん、私もピーク時には山形日帰り何て事も何度かやったことはありますが、冷静に考えれば尋常ではないことはあきらかです。
普通は、木曾や福島などこれくらいの距離のところへ出掛ける時は,前々からチェックして宿を予約して・・・と、ちょっとした旅行の距離です。それを釣りのために日帰りしてしまう!訳ですからクレイジーにほかなりません。
誰もが、このような方々と同じ距離を日帰り圏内と考えているのなら、かなり選択肢があるのですが、やはり一般的に考えるとかなり狭まれてきます。
そんな中で、2時間半で行け,森も豊かで,魚協もしっかりしていて、というのが魚野川ではないでしょうか!?関越道に乗ってしまえば,200キロに満たない距離で最寄のインターがあり、しかもインターから釣り場までが近い。私がお薦めする日帰りNO1スポットです。
万太郎川・毛渡沢・大源太川・清津川・登川・水無川・佐梨川等などこれだけ多くの支流があり,何処へ行っても同じ遊魚券で遊べるのもありがたいです。しかも、どの川も源流域は森に守られていて、地図を見ていると日帰りではもったいないほどです。 ただ,日帰りおき楽コースといえども、熊を始めとする野生動物が以外に多いのでそれなりの装備は必要です。逆に考えれば,だから釣れるのだということになるのですが・・・。
 
秋田県大湯川

梅雨の合間を縫って、プチ東北釣行と題して、福島辺りで釣りをしようと1泊2日で出掛けていきました。
夜明の東北道を北上し、黒磯を過ぎた辺りから「ちょっと、待ってよ!」と言いたくなるぐらい雨がひどくなってきました。福島県はドシャブリでとても釣りができる状態ではありません。宮城県に入ってもいっこうに雨は治まりません。
“でも、大丈夫!”助手席のF君が携帯をピコピコ、“Iモード”で現在の降水量を調べてくれます。便利な世の中は時には残酷な事をします。
F君「え〜と、盛岡は今くもりですね!」
私 「そんな〜!夕べも徹夜で来てるのに・・・」
F君「ん〜、でも他は全滅ですね〜!」
私 「・・・」
F君「行っちゃいますか!」
私 「・・・」
結局、盛岡を目指す事に相成りました。 で、ようやく盛岡に着くとなんとすでにドシャブリ、すると助手席でまたピコピコ
F君「雨に追いつかれちゃいましたね。青森との県境は大丈夫そうですけどね!」
私 「あ・お・も・り〜!!!」
F君「ここまで、来たんだから行っちゃいましょうよ!」
私 「そうね、500も600もかわんないね」
眠さと疲れでとんでもない事を口走ってしまった。
結局、私は十和田インターまで走ってしまったのです。
確かに、そこは重たい雲に覆われてはいるものの雨は降っておらず、川も大丈夫な様子。後ろの席で目を覚ました両かみさんは、「ここどこ?」見慣れぬ景色に目を白黒 「十和田だよ」 とF君が答えると「十和田って青森?あれ、プチ東北じゃなかったの?十和田ははじめて、十和田湖見れる!?」などどとワイワイ騒ぎ喜ぶ姿になぜかプチ“ムッ!”っとしていたのでした。
とにかく釣りはできそうと遅めの昼食を済ませ、準備をはじめたとき空が落ちはじめました。待望の1匹目をかけたところで またまたドシャブリ、あっという間にずぶ濡れで日帰り温泉に非難する事とあいなりました。
F君はまたもピコピコ「結局雨に追いつかれちゃいましたね!」
“そんなもんここに居るんだからわかるっちゅうねん!”と心の声で叫ぶと
「明日は大丈夫ですよ!」と妙に冷静なF君が横にいたのでした。
結局、雨は治まる気配もなくこの日は30分の釣りの為に600キロ走ってしまったのでありました。
翌日、ピコピコ通り雨は上がり多少の増水と濁りはあるものの、ドライフライで行けそうだったので釣りを開始、昨日のストレスを発散すべく帰りの600キロの事も忘れイブニングまで釣ってしまった“釣りバカ2夫婦のプチ東北釣行”でありました。
大湯川は インターからのアクセスもよく国道103号沿いに流れている川はどこからでも入渓でき、危険な所もほとんどなくビギナーや女性でも安心して釣れる川のひとつです。
漁協の管理もしっかりしているので魚影も濃くいつ行ってもそこそこ楽しませてくれます。現にその日も私達のほかに2カップルがフライを楽しんでいました。“大楽前”の上下がお薦めポイントですが、禁漁区の設定があるので、遊魚券を買う際にちゃんと調べてから入渓してください。ヤマメ・イワナ混生の川で意外なポイントから尺物が飛び出しますよ!

 
秋田県子吉川水系

 

秋田県沿岸の最南部、山形県との県境に聳え立つ山が鳥海山です。
この山は私の中では“富士山よりカッコよいのでは!”と思うくらいのお気に入りの山です。その鳥海山を水源とする川には“私の好きな川ベストテン!”に入る川が2本も流れています。
ひとつは今回の子吉川、そしてもうひとつは反対側を流れる日向川です。そして、キャッチ&リリース区間の設定がある月光川も鳥海山の川です。
で、今回は秋田の友人から“もう水が落ち着いてますよ!”との情報で例年なら6月後半に出かけるところを少し早めの6月前半に出かけてみることにしました。万年雪が残る鳥海山ですがその姿が見えてきた時、残雪の多さに“やはり早いのでは?”と心配してしましました。しかし、川を見ると水色も抜群で水量も落ち着いており、これは「ヘボ釣師の2週間」にあたったかな!?とワクワクでした。
今回は、久しぶりのキャンプ釣行です。同行した仲間もクレージーぞろいな為、釣りを始めたら寝床の確保が夜中になると考えた私は、はやるみんなの気持ちをおさえ、とりあえずテントを張ってから釣りをしよう!と提案、みんなも賛成してくれてテントを張り終えようやく釣りの開始です。
2人ずつ2組に分かれての釣りです。その時、もっとも難しいのが待ち合わせ時間の設定です。今回も釣れそうな水色と例年いつも大釣りをするポイントという安心感から絶対に釣れると確信し、みんなで決めた待ち合わせ時間が4時間後でした。これが貴重な時間を無駄にしることになってしまいました。魚が居ないのではと思うほどまったく釣れないのです。4時間釣りあがって4人で2匹、私はオデコでした。 やはり、実績があるといっても多少は探りを入れてから時間を決めるべきだったと後悔しました。
“ 釣れない時は、早くあがりたい!” “釣れる時は、もっと釣りたい!”とだれもが思う事ですが、やはり待ち合わせ時間を決めるのは難しいものです。携帯電話がつながる所ならいろいろ融通も利くのでしょうが圏外に出掛ける事の方が多く、やはり無線機を持っていたほうが良いのかな!?とさえ思いました。
2:30pmでオデコじゃ洒落にならないと慌てて移動、みんな焦っていました。土曜日とあって釣り人も多く、入渓に苦労しました。再び釣りを再開したのは3:30pmオデコだけはカンベンとかみさんそっちのけで釣りモード全開でした。というのもかみさんはあの渋い状況で一匹釣っていたからです。
4:00待望の一匹目をキャッチする事が出来ました。これがなんと35aもある大物でした。で、その魚を撮影しているとすぐ上のポイントでかみさんがロッドをしならせました。これが30a、なんと尺イワナの連続ヒットという夢のような出来事がおこりました。その後もイブニングまでポツポツ釣れ続き「ヘボ釣り師の2週間」とはいきませんでしたが十分楽しむ事がでしました。
最近、釣り優先でいつも民宿や安い温泉宿に泊まることが多いのですが久しぶりのキャンプもなかなか良いものでした。これからはこのくらいの余裕を持ちたいものです。

静岡県狩野川

 

期間限定ではあるものの、本支流がすべてフライフィッシングOK!となって 俄然楽しくなった狩野川です。
支流の大見川は依然人気が高く、多くのフライ フィッシャーが集まり混雑といった感じですが、本流は以外に人が少なく、のびのびと楽しめます。解禁当初でも昼過ぎには、釣り上りで楽しめますし、ラ イズも確認できます。しかも、瀬に入っている魚はコンディションがとても良 く、水量の多さも手伝ってかなりのファイトを見せてくれます。放流したてのそ れとは明らかに違います。
いわゆる放流ポイント以外で釣れてくるのは年越し のヒレピンばかりですから言う事ありません。ガガンボを中心に日並がよけれ ばカゲロウの姿もかなり確認できますので、#16〜#12のメイフライパタ ーンも必要です。ただし、あまり緩い流れを釣るとウグイやオイカワの猛攻に 会いますから注意しなければなりません。
舟原川の出会い付近から嵯峨沢温泉 辺りまでが私の好きな釣り場です。支流を含めてかなりの範囲で楽しめますので、温泉一泊なんて贅沢をしてみたくなる川です。